気象庁は12日から、JAXAが開発した第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)の観測データを用いた降水予測を開始した。「しずく」データにより、従来の観測データを保管することで、降水予測の精度向上が期待されている。
従来、気象庁では米国衛星などから提供される日本周辺の水蒸気分布情報などをもとに、降水予測を作成していた。しかし、軌道の制約上、米国衛星が日本上空を通過するのは朝晩の6時から9時の間に限られており、観測の空白時間に、予測値と実際の気象との間で誤差が拡大しやすい状況にあった。今回、「しずく」の利用を開始したことにより、観測の空白を補完することができることから、降水予測の向上が期待されている。
詳細はJAXAのプレスリリースを参照。
JAXAプレスリリース「第一期水循環変動観測衛星「しずく」の気象庁での利用について」