2013年9月1日日曜日

中央府省庁、平成26年度概算要求を提出。H-Ⅲロケット(文科省)、高高度無人機(防衛省)など航空宇宙の新規事業も。

各中央府省庁は平成26年度予算にかかる概算要求を、8月31日までに財務省へ提出した。航空宇宙関連では、文部科学省が次期基幹ロケット(いわゆるH-Ⅲロケット)の開発に70億を要求している他、防衛省が高高度滞空型無人機について2億円の予算要求を行うなど、航空宇宙分野における新たな政策方針も読み取れる。



概算要求は、次年度予算に関する最初の要求にあたる。各府省庁が、毎年8月末を目途に財務省へ提出する。概算要求の提出後、財務省と各府省庁との折衝などを経て、予算案が作成される形だ。


平成26年度概算要求における航空宇宙関連の主なトピック

文部科学省
・H-Ⅲロケットの開発 約70億円
・「はやぶさ2」及び安全保障・防災関連プロジェクト 約157億円

国土交通省
・気象衛星「ひまわり8号」など気象監視・予測システムの強化 約126 億円
・首都圏空港の機能強化 約147億円
・那覇空港の抜本的能力向上 約300億円
・航空機の安全対策強化 約4億円

経済産業省
・小型衛星向け超高分解能合成開口レーダの研究開発 約33億円

防衛省
・高高度滞空型無人機の検討 約2億円
・次期戦闘機F-35A(4機)の取得 約693億円
・能力向上型迎撃ミサイルSM-3BlockⅡAの日米共同開発 約51億円
・次期早期警戒機の導入検討 約4百万円
・ティルトローター機の導入検討 約1億円
・E-767早期警戒管制機の能力向上 約136億円
・P-1哨戒機(4機)の取得 約773億円
・C-2輸送機(3機)の取得 約603億円
・艦載無人航空機に関する調査研究 約2百万円
・Xバンド通信衛星など宇宙関連経費 約544億円


詳細は各府省庁の発表を参照。
文部科学省「平成26年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧
国土交通省「平成26年度国土交通省予算概算要求概要について
経済産業省「平成26年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望について
防衛省「予算等の概要


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