宇宙航空研究開発機構(JAXA)が角田宇宙センター内のイノシシ捕獲に着手したことが分かった。280万円を投じて東北野生動物保護管理センターにイノシシの捕獲作業を発注している。
角田宇宙センターは宮城県角田市に所在するロケットエンジンの研究などを行うJAXA事業所。。東京ディズニーランド2個分の1.7平方kmの敷地を持つ。最寄駅から3km、最寄りのコンビニまで1km。市街地とは自衛隊駐屯地、工業団地を挟んだ形で位置し、「イノシシが駆け回り、白鳥が羽を休める豊かな自然の中」(角田宇宙センター勤務経験のあるJAXA職員)にあるという。
JAXAでは昨年度以来、角田宇宙センターにおけるイノシシ対策関連の発注が続いている。昨年夏に「イノシシの生息・被害状況調査及び危険防止対策企画」を求め、同年11月と今年6月にイノシシの捕獲作業を実施している。さらに、「イノシシ侵入対策」用に約1,900万円で事業所外周のフェンスを補強するなど、四半期に一度、イノシシ関連の入札を行っている状況だ。
今年宮城県が策定した「第三期宮城県イノシシ管理計画」で、角田市は「重点区域」21市町村の1つに指定されている。近年宮城県内のイノシシの生息分布は「確実に広がっている」とみられるが、角田市では宮城県内でもいち早くイノシシの農業被害が報告されている。平成23年時点で、宮城県内のイノシシの生息数は約2万5千頭に上る(県の推計)。
角田宇宙センターにおけるイノシシ対策関連調達
平成28年
7月 イノシシの生息・被害状況調査及び危害防止対策企画の提案
→135万円で東北野生動物保護管理センターが受注
11月 イノシシ捕獲他作業
→194万円で東北野生動物保護管理センターが受注
平成29年
1月 イノシシ侵入対策用外周フェンス補強作業
→1,890万円で八重樫工務店が受注
6月 イノシシ捕獲作業
→280万円で東北野生動物保護管理センターが受注
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