2017年8月16日水曜日

「みちびき3号機」、19日打上げへ。打上げ日時再設定。

三菱重工宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、中止していたH-IIAロケット35号機による「みちびき3号機」(準天頂衛星システム 静止軌道衛星)の打上げを19日に実施すると発表した。H-IIAロケット35号機の打ち上げは当初12日に予定されていたが、「ロケットの推進系等に確認すべき事項が生じた」として、中止していた。



ロケット推進系統の調査の結果、原因を特定し、対策処置が完了したとしている。

詳細はJAXAなどのプレスリリースを参照。
三菱重工・JAXA「H-IIAロケット35号機による「みちびき3号機」(準天頂衛星システム 静止軌道衛星)の打上げ日について

JAXA地上設備の火災保険、海外勢の受注相次ぐ。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発注する海外局の火災保険契約について、海外勢が相次いで受注していることが明らかになった。JAXAが公開した平成29年度の契約実績によれば、グアムダウンレンジ局の火災保険、クリスマスダウンレンジ局の火災保険ともに、入札を実施したものの入札者が存在しなかったため、各局所在地の現地保険会社に対して随意契約により発注がなされた形だ。



グアムダウンレンジ局はHⅡ-AロケットHⅡ-Bロケット等の打上げ等で使用されているJAXAの施設。三菱重工とJAXAによる打上げ計画書においても種子島宇宙センター等とならんで打上げ業務の「実施場所」として位置付けられている。


クリスマスダウンレンジ局も同様にロケット打上げに使用される施設。JAXAによれば、昭和51年(1976年)に、クリスマス島を領有するキリバス政府の支援により設置された。過去にはM-Ⅴロケット6号機の打上げにあたり、同ロケット3段目に搭載されたテレメータの電波受信に使用された実績がある。


JAXAが公開した契約実績によれば、今年5月、グアムダウンレンジ局について約380万円で現地保険会社のCassidy's Associated Insurers Inc.が受注しているほか、クリスマスダウンレンジ局についてはタワラ島のキリバス保険が約490万円で受注していることが明らかにされている。


詳細はJAXAの「契約に係る情報の公表」を参照。
JAXA「契約に係る情報の公表(平成29年度)
JAXA「契約・調達情報


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内閣府、準天頂衛星システムに関する技術管理等調査従事者を公募。実用サービスに向け。

内閣府は4日、「準天頂衛星システムの技術監理等調査」業務について公募を開始した。今年度の2号機から4号機までの打上げ等を通じて次年度から始まる実用サービスを見越し、専門知識を有する機関による支援を受けながら進めていきたい考えだ。



準天頂衛星システムを所管する内閣府は、次年度の準天頂衛星システム実用サービス開始に向けて、衛星軌道上機能確認等の作業を実施予定であり、同作業を「準天頂衛星システム事業全体の成否を左右する重要なもの」と位置付けている。このため、技術的妥当性等について、精通した技術者等の確認作業を十分に踏まえた上で政府として判断を進めていく構えだ。


内閣府は、今回の公募を通じて、準天頂衛星システムに係る設計作業等について、専門的知識を有する機関により、技術的妥当性等を第三者的に調査しながら進め、将来の独立評価体制構築を図りたい考え。公募を通じて応募要件を満たす機関が1者に限定されると認められる場合は随意契約を締結し、複数者の該当があった場合には企画競争により、従事機関を選定する予定。主な応募要件は次のとおり。

  1. 衛星測位システムに関する技術に精通しており、かつ衛星測位システムの構築における総合システムの設計を組織的に実施した経験を有していること
  2. 衛星システムの設計・製造の監督業務に関する知見及び経験を有していること
  3. 準天頂衛星初号機「みちびき」の開発及び運用に関する知見を有していること
など



応募締め切りは今月17日正午。提出先は内閣府宇宙開発戦略推進事務局となっている。


詳細は内閣府の公示を参照。

2017年8月15日火曜日

亀田製菓「柿の種」、宇宙日本食として認証取得。JAXAから。

亀田製菓は8日、同社の「亀田の柿の種」を「日本の宇宙飛行士が宇宙で食べられるおやつ」として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に申請し、宇宙日本食として認証を取得したと発表した。宇宙日本食は食品メーカが提案する食品をJAXAが評価し、宇宙食としての基準を満足している場合に認証する制度。これまでにもおにぎりやラーメン、カレー、サバの味噌煮などが認証されている。



亀田製菓では、もともとJAXAの宇宙日本食制度をターゲットに、平成26年から柿の種の宇宙日本食認証に向けた開発を続けていた。「柿の種発売50周年」を契機として正式なプロジェクトと位置付け、同社設立60周年を迎えた今年、宇宙日本食の認証獲得に至った形だ。


亀田製菓によれば、今回宇宙日本食の認証を取得した柿の種も、市販の「亀田の柿の種」と同じ原料・製法を用いているという。独特の「カリッとした食感」を残しつつ、繰り返し蓋を開閉したり、固定した場所にくっつけられるパッケージに収納するなど、無重力空間でも飛び散らない工夫がなされている。


亀田製菓は、今後の取り組みとして、日本人宇宙飛行士とともに柿の種が「宇宙に行くことを目指す」としている。現時点で市販の予定はないという。


宇宙日本食としては、このほか、キューピーのマヨネーズや日清食品ホールディングスのラーメン、ハウス食品のカレーやマルハニチロの魚介缶詰、山崎製パンの羊羹、ロッテのキシリトールガムなどが認証を取得している。今回の亀田製菓の発表した「柿の種」の認証について、JAXAの宇宙日本食の一覧表への反映は確認されていない。


詳細は亀田製菓のプレスリリース、JAXAの宇宙日本食に関する公表などを参照。
亀田製菓「「宇宙に飛び立て!「亀田の柿の種」!宇宙日本食「米菓(柿の種ピーナッツ入り)」としてJAXAから認証を受けました!
JAXA「認証された宇宙日本食
JAXA「宇宙日本食


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JAXA、調達等合理化計画を公表。新たに調達マネジメントプロセスに基づく調達を実施。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月30日、平成29年度の調達等合理化計画を公表した。JAXAは総務大臣決定に基づき、毎年度6月末に調達等合理化計画を公表している。昨年度からの新たな項目として、より高い成果を生むプロジェクトの確実な実施に向けて、新たな「調達マネジメントプロセス」による調達を実施するとしている。



計画の冒頭、JAXAは平成28年度の「調達の全体像」を分析し、競争性のない随意契約について「件数、金額ともに増加している」(前年比件数ベース3.9ポイント増、金額比6.5%増)としている。主要因として、特定の企業等でしか実施できない案件の増加や、ロケット打上げ輸送サービスの発注増、H3ロケットに対応する改修があるとしている。


今年度、新規に追加された項目としては、新たな「調達マネジメントプロセス」による調達が掲げられている。より高い成果を生むプロジェクトの確実な実施のため、企業等外部能力の最大限の活用や適性な競争環境の構築が必要として、重点的に以下の取り組みを実施する構えだ。

  1. システムメーカ選定プロセスに役員等経営層が関与すること
  2. プロジェクトの特徴に応じ、権利・義務、責任等の重要事項を個々の契約書に規定することにより契約相手方との認識共有を図ること
  3. プロジェクト実施組織の行う調達マネジメントに対し、調達部として支援すること


JAXAは今後、主務大臣による評価結果を踏まえ、適宜調達合理化計画へと反映していくとしている。主務大臣による評価結果については例年、9月から10月ごろに公表されている。


詳細はJAXAの調達等合理化計画を参照。
JAXA「調達等合理化計画