内閣府は4日、「準天頂衛星システムの技術監理等調査」業務について公募を開始した。今年度の2号機から4号機までの打上げ等を通じて次年度から始まる実用サービスを見越し、専門知識を有する機関による支援を受けながら進めていきたい考えだ。
準天頂衛星システムを所管する内閣府は、次年度の準天頂衛星システム実用サービス開始に向けて、衛星軌道上機能確認等の作業を実施予定であり、同作業を「準天頂衛星システム事業全体の成否を左右する重要なもの」と位置付けている。このため、技術的妥当性等について、精通した技術者等の確認作業を十分に踏まえた上で政府として判断を進めていく構えだ。
内閣府は、今回の公募を通じて、準天頂衛星システムに係る設計作業等について、専門的知識を有する機関により、技術的妥当性等を第三者的に調査しながら進め、将来の独立評価体制構築を図りたい考え。公募を通じて応募要件を満たす機関が1者に限定されると認められる場合は随意契約を締結し、複数者の該当があった場合には企画競争により、従事機関を選定する予定。主な応募要件は次のとおり。
- 衛星測位システムに関する技術に精通しており、かつ衛星測位システムの構築における総合システムの設計を組織的に実施した経験を有していること
- 衛星システムの設計・製造の監督業務に関する知見及び経験を有していること
- 準天頂衛星初号機「みちびき」の開発及び運用に関する知見を有していること
など
応募締め切りは今月17日正午。提出先は内閣府宇宙開発戦略推進事務局となっている。
詳細は内閣府の公示を参照。
内閣府「公募・企画競争に関する公告」
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