2017年8月15日火曜日

JAXA、調達等合理化計画を公表。新たに調達マネジメントプロセスに基づく調達を実施。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月30日、平成29年度の調達等合理化計画を公表した。JAXAは総務大臣決定に基づき、毎年度6月末に調達等合理化計画を公表している。昨年度からの新たな項目として、より高い成果を生むプロジェクトの確実な実施に向けて、新たな「調達マネジメントプロセス」による調達を実施するとしている。



計画の冒頭、JAXAは平成28年度の「調達の全体像」を分析し、競争性のない随意契約について「件数、金額ともに増加している」(前年比件数ベース3.9ポイント増、金額比6.5%増)としている。主要因として、特定の企業等でしか実施できない案件の増加や、ロケット打上げ輸送サービスの発注増、H3ロケットに対応する改修があるとしている。


今年度、新規に追加された項目としては、新たな「調達マネジメントプロセス」による調達が掲げられている。より高い成果を生むプロジェクトの確実な実施のため、企業等外部能力の最大限の活用や適性な競争環境の構築が必要として、重点的に以下の取り組みを実施する構えだ。

  1. システムメーカ選定プロセスに役員等経営層が関与すること
  2. プロジェクトの特徴に応じ、権利・義務、責任等の重要事項を個々の契約書に規定することにより契約相手方との認識共有を図ること
  3. プロジェクト実施組織の行う調達マネジメントに対し、調達部として支援すること


JAXAは今後、主務大臣による評価結果を踏まえ、適宜調達合理化計画へと反映していくとしている。主務大臣による評価結果については例年、9月から10月ごろに公表されている。


詳細はJAXAの調達等合理化計画を参照。
JAXA「調達等合理化計画

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