2013年12月25日水曜日

JAXA、国際宇宙ステーションにおける無線送電技術の実証ミッションを検討。宇宙太陽光発電キー技術の実証に向けたミッション検討業務を発注へ。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」(JEM)を用いた宇宙太陽光発電(SSPS)関連ミッションを検討していることが、24日、分かった。同日付で「きぼう」における無線送電技術の実証ミッションに関する概念検討業務の調達に着手している。



SSPSは、宇宙空間に設置した太陽光発電設備により発電した電力を、マイクロ波などを介して地球に送電するアイディア。このSSPSの実用化に当たってのキー技術とされているのが、「無線送電技術」だ。今回、JAXAは「きぼう」を用いた実証ミッションの概念検討業務5件について、公告を掲載している。電離層プラズマの影響検証、マイクロ波ビーム制御、「きぼう」暴露パレットの回収などの技術分野別に、業者に対し検討を求める構えだ。


SSPSを巡っては、今年1月制定の宇宙基本計画において「我が国のエネルギー需給見通しや将
来の新エネルギー開発の必要性に鑑み、無線による送受電技術等を中心に研究を着実に進める」方針が示されている。また、8月には日本経団連の調査により、我が国の産業界からも「2050年までの宇宙太陽光発電実用化を目指す」との意向が挙がっていることも明らかにされている。



日本実験棟「きぼう」(JEM)
日本実験棟「きぼう」(JEM)
(C)NASA



詳細はJAXAの公告などを参照。
JAXA公告「無線送受電技術に関する「きぼう」を用いた軌道上実証ミッションの概念検討(そのア)
JAXA公告「無線送受電技術に関する「きぼう」を用いた軌道上実証ミッションの概念検討(そのイ)
JAXA公告「無線送受電技術に関する「きぼう」を用いた軌道上実証ミッションの概念検討(そのウ)
JAXA公告「無線送受電技術に関する「きぼう」を用いた軌道上実証ミッションの概念検討(そのエ)
JAXA公告「無線送受電技術に関する「きぼう」を用いた軌道上実証ミッションの概念検討(そのオ)
JAXA契約・調達情報「参加者確認公募の公告

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