オランダのマーズワン財団は先月30日、火星居住候補者の選抜結果を発表した。20万人を超える居住希望者から1,058人を選抜した形だ。今回選別された候補者には、日本人の男女10人も含まれているとの報道もある。
マーズワン財団は火星への人類入植計画を進めているオランダのNPO法人。同財団が公表しているロードマップによれば、2024年に4人の第一陣移住者を火星に送り、16人が常駐可能な入植地を建設する計画を明らかにしている。その後は2年毎に新たな移住者を投入していく計画だ。
マーズワン財団の共同設立者、バス・ランスドルプ氏は過去、東京エレクトロンのウェブマガジン「テレスコープマガジン」の取材に対し、第一陣の移住から数十年まで地球に帰還できない見通しを明らかにした上で、「最初のチームが地球で暮らせるようになるのはほとんど不可能」として、事実上の片道飛行での移住であることを示唆している。
財団では、昨年4月から8月にかけて移住希望の出願を募集していた。140か国以上から202,586人分の出願があった。日本からは少なくとも13人が出願している。今回はこの約20万人から1,058人の移住候補者が選抜したもの。今後、2年間かけて候補者の感情面や身体機能を段階的に審査していく予定だ。読売新聞は1月1日付で、今回選抜された候補者に男女5人ずつ計10人の日本人が含まれていることを報じている。
詳細はマーズワン財団のプレスリリースなどを参照。
マーズワン財団プレスリリース「Mars One announces Round 2 Astronaut Selection Results」
マーズワン財団出願要綱「What are the qualifications to apply?」
テレスコープマガジン「2023年、人類火星移住計画」
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※※2014年1月29日、「テレスコープマガジン」様からリンクの開設について、承認をいただきましたので、バス・ランスドルプ氏へのインタビュー記事についてリンクを設定いたしました。
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