東京海上日動火災保険など国内損保各社は先月26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する全球降水観測計画(GPM)に関する宇宙保険を受注した。JAXAが保険に関する企画提案を募り、損保各社がこれに応じたもの。
GPMは、日米共同開発のGPM主衛星と米、仏、印、中が開発する副衛星群で構成される国際観測計画。このうち、JAXAと情報通信研究機構(NICT)は、GPM主衛星に搭載される二周波降水レーダー(DPR)の開発を担当している。
宇宙保険には、打上げ時における「発射から軌道投入まで」のリスクを保証する打上げ保険や、ロケットの爆発等による第三者への損害を補償する第三者賠償責任保険などがある。今回、JAXAからは「GPM/DPR保険の購入」として、打上げ保険などが発注され、東京海上を中心とする損保4社が受注に成功した形だ。
DPRを搭載したGPM主衛星は、今年度中に種子島宇宙センターからH-IIAロケットにより打上げられる予定。衛星本体は先月27日に種子島宇宙センターに搬入されている。
全球降水観測水計画/二周波降水レーダ(GPM/DPR)保険の購入(打上げ及び軌道上危険担保保険)
幹事会社 東京海上日動
引受会社 三井住友海上
損保ジャパン
日本興亜損保
詳細はJAXAによる公示などを参照。
JAXA公示「全球降水観測水計画/二周波降水レーダ(GPM/DPR)保険の購入(打上げ及び軌道上危険担保保険)」
JAXA契約・調達情報「企画競争の公告・選定結果の公告」
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