2014年1月31日金曜日

セキモデル、JAXAから「はやぶさ2」「イプシロンロケット」などの模型製作を受注。約800万円、一般競争入札で。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、「イプシロンロケット」や小惑星探査機「はやぶさ2」などの人工衛星や宇宙ロケットの模型の製作に関する入札結果を公表した。JAXAの公表によれば、セキモデルが785万円で受注したことが明らかにされている。



今回、セキモデルが受注したのは、「イプシロンロケット」、「はやぶさ2」、準天頂衛星初号機「みちびき」(QZSS)陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の模型の製作。調達は入札価格を評価する一般競争で行われた。


セキモデルは東京都府中市の模型製作会社。これまでに、東京大学本郷キャンパスで屋外展示されている「おおすみ」の模型やJAXA相模原キャンパスで展示されている小惑星探査機「はやぶさ」の実物大モデルなどを製作した実績を有している。


開札は29日に行われた。JAXAの入札公告では、今年度末までの納入が求められている。


詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

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JAXA、「イプシロンロケット」「はやぶさ2」などの模型を調達。一般競争入札で。

2014年1月29日水曜日

平成26年度本予算、JAXAに対し約1,500億円の内示。H-Ⅲロケット(70億円)、超低高度衛星技術試験機(6億円)など。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、奥村理事長の定例会見の模様を公開した。会見の冒頭、奥村理事長は来年度のJAXA予算について言及し、本予算として1,545億円の内示があったことを明らかにしている。



平成26年度本予算で新規に認められたJAXAの事業としては、次期基幹ロケット(いわゆるH-Ⅲロケット)に対して70億円、超低高度衛星技術試験機(SLATS)に対し6億円の予算が投入される見通しだ。


H-Ⅲロケットを巡っては、6年後の打上げに向け、今年度中に主契約者となる民間事業者を選定することが明らかにされている。開発体制として、政府による資金確保のもと、JAXAは液体ロケットエンジン技術などのキー技術の開発に取り組むとされている。


超低高度衛星技術試験機(SLATS)は、高度200から300kmを周回する衛星の構想。600から800kmの軌道を周回している従来の地球観測衛星と比較して、半分以下の高度を飛行するため、より詳細な観測が可能になることが期待されている。これまでJAXAは、衛星が受ける大気抵抗をイオンエンジンで打ち消すことで、超低高度衛星も技術的に実現可能とする考えを、文科省の宇宙開発利用部会などの場で示してきた。SLATSの総開発費は約34億円と見込まれている。


JAXAの奥村理事長は、これらの来年度予算の他、今後計画されている、陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2)小惑星探査機「はやぶさ2」などの打上げスケジュールなどを挙げ、「今年も大きな一年となりますので、気を引き締めて業務にあたりたい」とコメントし、会見冒頭の挨拶を締めくくっている。会見は今月16日に行われた。


詳細はJAXAが公表した奥村理事長の記者会見の模様を参照。
JAXA「平成26年1月理事長定例記者会見

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JAXA、H-Ⅲロケットの検討状況を公表。2020年に初打ち上げを実施する計画。商業化への転換目指す。
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JAXA、宇宙教育情報誌を調達へ。予算額約3,000万円。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、宇宙教育情報誌「宇宙のとびら」の調達に着手した。JAXAの公告によれば、来年度から平成28年度にかけての3年間の情報誌の製作について、企画提案を募り、製作業者を選定することが明らかにされている。



今回の調達は、あらかじめJAXA側の予算額を提示した上で、企画提案の競争を行う企画競争により実施される。公告では、予算額として3,060万円が提示されている。企画競争に関する説明会は、来月7日を予定している。企画提案書の締め切りは3月3日正午まで。


詳細はJAXAの公告を参照。
JAXA公告「平成26年度~平成28年度宇宙教育情報誌『宇宙のとびら』の制作
JAXA契約・調達情報「企画競争の公告・選定結果の公告

2014年1月23日木曜日

JAXA、筑波宇宙センターミュージアムショップの運営業務を調達へ。運営業者を企画競争で選定。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、筑波宇宙センターにおけるミュージアムショップの運営業務の調達に着手した。JAXAの公告によれば、平成26年度から28年度にかけてのミュージアムショップの運営について、企画提案を募り、運営業者を選定することが明らかにされている。



今回の調達は、企画提案の競争による企画競争で実施される。提案内容に関するプレゼンを経て、JAXAの審査により、運営業者が選定される形だ。企画競争に関する説明会は、来月5日を予定している。企画提案書の締め切りは来月20日まで。

筑波宇宙センター
(C)航空宇宙経済新聞

詳細はJAXAの公告を参照。
JAXA公告「平成26~28年度 筑波宇宙センターミュージアムショップ運営業務
JAXA契約・調達情報「企画競争の公告・選定結果の公告

2014年1月21日火曜日

那覇空港沖約1Kmに滑走路増設へ。沖縄県などが埋立を承認。

国土交通省は9日、同省が進めている那覇空港の滑走路増設事業について、沖縄県などから公有水面埋立に関する承認が得られたと発表した。国交省は今月中に増設工事に着手し、平成31年度までに新滑走路の供用を開始する計画を明らかにしている。



新滑走路は2,700m級の長さで、現在の那覇空港沖合1,310mに増設される予定。今年度の予算で新規着工が認められたことなどを受け、内閣府沖縄総合事務局が沖縄県知事と那覇港管理組合管理者に対し、埋立の承認を求めていた。今回の公有水面埋立の承認に際し、沖縄県からは、供用時における騒音調査の実施や、作業船等の航行安全対策などの留意事項が提示されている。


那覇空港は現在、貨物を含め一日当たり160往復以上の輸送需要に対応している。近年は、LCCや中国向けの貨物便の就航も相次ぎ、平成24年の旅客実績は過去最大の1,541万人を記録している。


国交省の発表では、漁業補償について関係漁協との合意することと並行して、今後、発注済み工事の契約手続きを進めることが明らかにされている。今月中に工事に着手した上で、平成31年12月までに新滑走路を完成させ、翌年3月末に共用を開始する計画だ。


詳細は国交省のプレスリリースを参照。
国交省プレスリリース「那覇空港滑走路増設事業に係る公有水面埋立の承認等について
国交省「那覇空港滑走路増設事業の概要

JAXA、アジアの宇宙産業の動向に関する調査業務を調達へ。一般競争入札(総合評価方式)で。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、「アジア地域の宇宙産業動向に関する調査」業務の調達に着手した。JAXAの公告によれば、来月27日から今年度末にかけての調査を発注する見通しだ。



調達は入札価格と技術提案を総合的に評価する一般競争入札により実施される。契約期間は来月27日から3月31日までを予定している。


詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

JAXA、3Dプリンタを調達へ。一般競争入札で。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、3Dプリンタの調達に着手した。JAXAの公告によれば、今回は「3次元プリンタの調達」として、3月12日までの納入を求める形だ。



調達は入札価格による競争を行う一般競争入札で実施される。来月12日を入札期限として、国の競争参加資格(全省庁統一資格)の「物品の販売」A~D等級の資格を有する事業者に対し、入札参加を求めている。


詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

2014年1月20日月曜日

防衛省の次期輸送機XC-2、地上試験で不具合発生。強度確認中に貨物扉、後部胴体等が損壊。

防衛省は17日、次期輸送機XC-2について、地上試験中に不具合が発生したことを明らかにした。同省の発表によれば、強度確認のため、機内に加圧したところ、貨物扉や後部胴体等が損壊したとされている。XC-2は航空自衛隊岐阜基地で試験中だった。



不具合は1月7日に実施した試験中に発生したもの。XC-2の地上試験機を使用して、機内の気圧を一定に保ちつつ高高度を飛行できるために必要な機体構造の強度確認のため、設計時に想定していた気圧差の約1.2倍の圧力を機内に加圧したところ、試験機の貨物扉、後部胴体等に損壊が生じたという。


防衛省は、今回の不具合について、XC-2地上試験機の損壊等について確認を行った上で、不具合原因の究明、対応策の検討を行うとしている。XC-2はC-1輸送機の後継として、川崎重工などを中心に開発されてきた。現在は、来年度の開発完了に向けて空自岐阜基地で技術・実用試験が進められていた。


詳細は防衛省のプレスリリースを参照。
防衛省プレスリリース「次期輸送機XC-2の地上試験において発生した不具合について

JAXA、GPM主衛星を報道機関に公開。種子島宇宙センターで。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、GPM主衛星の機体を報道関係者向けに公開した。GPM主衛星は来月の打上げが予定されており、昨年11月に種子島宇宙センターに搬入されていた。



GPM主衛星は、日米共同開発により実現した地球観測衛星。JAXAと情報通信研究機構(NICT)が開発した二周波降水レーダ(DPR)を搭載し、日本と米、仏、印、中などの各国で形成される国際共同観測計画、全球降水観測計画(GPM)の中核を担うことが期待されている。


今回、JAXAは打上げ前の整備中のGPM主衛星を、種子島宇宙センターの第2衛星試験棟で報道機関向けに公開した。GPM主衛星は、引き続き整備が行われたうえで、2月28日に同センターからH-2Aロケットにより打上げられる予定だ。

GPM主衛星(手前)と副衛星群(奥)のイメージ
GPM主衛星(手前)と副衛星群(奥)のイメージ
(C)NASA
筑波宇宙センターで展示されているGPM主衛星の模型(1/10サイズ)
筑波宇宙センターで展示されているGPM主衛星の模型(1/10サイズ)
(C)航空宇宙経済新聞

詳細はJAXAのウェブサイトを参照。
JAXA「GPM主衛星、種子島宇宙センターで機体公開

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GPM主衛星、2月28日未明に打上げ。種子島宇宙センターからHⅡ-A23号機で。
「日米共同開発 GPM主衛星展」開催。筑波宇宙センターで来年1月7日から。
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【小笠原西之島沖噴火活動】JAXA、西之島周辺を合成開口レーダで観測。新島の表面地形が明らかに。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、航空機搭載Lバンド合成開口レーダ「Pi-SAR-L2」による西之島周辺の観測結果を発表した。JAXAは、昨年から西之島における噴火活動を受けて、合成開口レーダによる観測飛行を計画していた。



今回、JAXAが公表したのは1月15日に実施した観測飛行の結果。西之島周辺の観測画像では、新島のみが明るい緑色に見えるが、これについて、JAXAは新島の表面がごつごつしていて、反射係数が大きかったことが原因と見ている。


詳細はJAXAが公表した観測結果を参照。
JAXA「航空機搭載Lバンド合成開口レーダ2(Pi-SAR-L2)による小笠原諸島西之島付近の観測結果について

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【小笠原西之島沖噴火活動】JAXA、西之島周辺の衛星画像地図を作成。台湾衛星から画像提供。
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【小笠原西之島沖噴火活動】JAXA、合成開口レーダーによる噴火活動の航空観測実施へ。航空会社の選定に着手。
【小笠原西之島沖噴火活動】パスコ、新島の形成に関する衛星画像を公開。陸地の拡大、鮮明に。

「2024年までのISS延長を前向きに検討」下村文科相が表明。国際宇宙探査フォーラムでの米国側提案受け。

下村文部科学大臣は14日、定例記者会見の場で、米国が提案している国際宇宙ステーション(ISS)の24年までの運用延長について、「積極的に、前向きに検討すべき」との考えを明らかにした。ISSの運用を巡っては、20年までの運用について参加各国が合意していたものを、米国が24年までの運用延長を提案している。


下村文科省の定例会見の模様
YouTubeの文科省公式チャンネルより埋め込み

ISSは今年で、組み立て開始から16年、宇宙飛行士の滞在開始から14年、管制から6年を迎える。15年までの運用としていた当初のスケジュールについて、20年まで延長することを、米国からの提案を受け、参加各国が合意していた。今回の下村文科相の意見表明は、今月米国で開催された国際宇宙探査フォーラム(ISF)において、米国のホルドレン大統領補佐官から提案された、4年間の更なる運用延長に関する提案を受けてのもの。


ISSの運用延長スケジュールを巡っては、10年に宇宙開発戦略本部が、米国から提案された20年までの運用延長について、参加する方針を決定している。また、同年の文部科学省宇宙開発委員会において、ISSが国際協力や安全保障、外交上の観点から、「宇宙先進国間での対等なパートナーとして地位を確立」していること、「参加各国との信頼ある国際関係の構築」、「我が国の自在な宇宙活動能力の確保」「、宇宙外交・科学技術外交上のツール」「将来的な有人を含む宇宙探査活動における発言力の確保」などの意義を整理し、離脱した場合の影響についての議論がなされている。


下村文科相は、会見の終わりに、次回のISFまでに政府全体で「2024年までISSに参加するということについて、前向きに検討すべき」との考えを関係省庁にも伝える方針を明らかにした。次回の第2回ISFは日本国内で開催されることが、各国の合意により決定している。

国際宇宙ステーション(ISS)
国際宇宙ステーション(ISS)
(C)NASA

詳細は、文科省が公表した下村文科相の定例会見の模様を参照。
文科省「下村博文文部科学大臣記者会見録(平成26年1月14日)

2014年1月16日木曜日

JAXA、国際宇宙ステーションへの輸送用保冷ボックスの実証結果を公表。宇宙ステーション到着まで、保冷要求を達成。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、国際宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)に搭載された、輸送用ポータブル保冷ボックス(ICE box)のフライト実証結果を公表した。JAXAが公表した実証結果からは、国際宇宙ステーション(ISS)到着まで、保冷要求を達成したことが明らかにされている。



ICE boxはISS到着まで、無電源での保冷を目指し、開発された保冷ボックス。HTV4では、実証フライトとして温度計測用のデータロガーと試料を格納していた。実証結果からは、HTV4から取り出された後も、2日間以上、保冷要求範囲の温度を保っていたことが明らかにされている。


詳細はJAXAが公表した実証結果を参照。
JAXA宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター「ICE box実証結果概要

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2014年1月15日水曜日

【小笠原西之島沖噴火活動】JAXA、西之島周辺の衛星画像地図を作成。台湾衛星から画像提供。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、西之島周辺の衛星画像地図を公開した。台湾国家宇宙センター(NSPO)から衛星画像の提供を受け、作成したもの。すでに関係機関に衛星画像地図を提供しているという。



今回、JAXAはセンチネルアジアの枠組みを通じ、NSPOから台湾の人工衛星FORMOSAT-2により撮影された西之島周辺の衛星画像を入手した。センチネルアジアはアジア太平洋地域の宇宙開発機関や防災機関で形成される、衛星画像による災害情報を共有する枠組み。過去には、東日本大震災に際して、センチネルアジアを通じて台湾やインド、タイから衛星画像の提供を受けた実績がある。


今回JAXAが公開した衛星画像地図からは、先月始めの噴煙の発生から新島と西之島が接続した現在までの推移が読み取れる。西之島周辺の噴火活動を巡っては、JAXA自身も航空機搭載合成開口レーダを用いた観測飛行を行う計画を明らかにしている。JAXAによる観測飛行は、今月15日に行われる見通し。


詳細はJAXAのウェブサイトを参照。
JAXA衛星利用推進サイト「防災利用実証 FORMOSAT-2(フォルモサット・ツー)衛星による西之島火山活動の観測

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JAXA、ロケット試験設備のソフトウェア改修実施へ。WindowsXPのサポート終了に伴うOS変更対応。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、WindowsXPのサポート終了に伴うロケット試験設備のソフトウェア改修を計画していることが、10日、明らかになった。同日付で試験設備のソフトウェア改修業務の調達に関する公告を掲載している。



今回、ソフトウェア改修を行うのは「液体水素ロケットエンジン要素試験設備」と「ロケット高空性能試験設備」の計測・制御系。共に角田宇宙センターに設置されている試験設備だ。JAXAの公告によれば、WindowsXPのサポート終了によるOS変更に伴い、試験設備の計測・制御システムのソフトウェア改修を行うことが明らかにされている。WindowsXPを巡っては、マイクロソフトが今年4月までにサポート終了を迎えることを告知している。


ソフトウェア改修業務の調達は、競争参加者を公募する方式で行われる。応募要領として、計測・制御システムのソフトウェアに関する技術情報を有していることが求めている。応募期限は今月27日まで。


詳細はJAXAの公告を参照。
JAXA契約・調達情報「参加者確認公募の公告」 

2014年1月14日火曜日

三菱総研、JAXAから航空機搭載ドップラーライダー技術に関する海外調査業務を受注。一般競争入札後の不落随契で。約400万円。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、「日本国外における航空機搭載ドップラーライダー技術に関する現状調査業務」に関する入札結果を公表した。JAXAが公表した入札結果によれば、一般競争入札後の不落随契により、三菱総合研究所が408万円で受注したことが明らかにされている。



ドップラーライダーは、レーザー光により遠方の風速を観測する装置のこと。民間旅客機等に搭載される乱気流検知システムへの応用が期待されている。JAXAでは、2010年2月から航空機搭載ドップラーライダーに関する共同研究を、ボーイング社との間で実施してきた経緯がある。


今回JAXAでは、航空機搭載ドップラーライダー技術に関する海外調査業務について、一般競争入札による調査会社の選定を行っていた。開札の結果、JAXAの予定価格に達した入札がなかったため、入札参加者との価格交渉を経て三菱総研との不落随契が締結された形だ。今回の入札は先月24日に開札されていた。


詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

JAXA、宇宙事業に関する国民の意識調査業務を再公告。前回の入札不調受け。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、「平成25年度 宇宙事業に関する国民の意識調査」業務に関する再公告を掲載した。先月26日に開札した一般競争入札の不調を受けてのもの。



「宇宙事業に関する国民の意識調査」は毎年実施されており、インターネット上に公開されている情報によれば、数百から数千人規模のサンプル調査対象者に対し、「JAXAの認知度」や「日本の宇宙開発に対する満足度」、「日本が宇宙開発を推進する是非」などを問うもの。調査結果については、理事会議等において経営層に共有されていることが、文部科学省の独立行政法人評価委員会の場で明らかにされている。


今回の再公告は、先月26日に開札された一般競争入札の不調を受けてのもの。JAXAが公開した入札結果によれば、入札参加者が全社辞退していたことが明らかにされている。今回、再公告を行い、改めて業者に対し入札への参加を求める構えだ。調達は初回の入札と同様に、入札価格を評価する一般競争入札で実施される。履行期限は3月14日まで。


再公告に関する詳細と初回の入札結果については、JAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

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JAXA、宇宙事業に関する国民の意識調査実施へ。調査会社を入札により選定する見通し。

JAXA、液体水素を1.4キロリットル調達へ。一般競争入札で。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、液体水素の調達に着手した。JAXAの公告によれば、液体水素1,400リットルを一般競争入札で調達することが明らかにされている。


今回の調達は、液体水素1,400リットルについて、今年度末までの納入を求めるもの。契約相手方の選定は入札価格を評価する一般競争入札で行われる。入札説明会は今月27日を予定している。


詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報」 

2014年1月13日月曜日

「木星トロヤ小惑星群からのサンプルリターン」、宇宙ヨットとイオンエンジンで。「イカロス」関係者が表明。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の森治助教は、10日までに、木星と太陽のラグランジュ点に存在する「木星トロヤ群」からのサンプルリターン計画の構想を明らかにした。JAXA宇宙科学研究所のウェブサイトに掲載されたコラムにおいて言及したもの。小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」で実証した宇宙ヨット(ソーラー電力セイル)技術と、小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のイオンエンジン技術を組み合わせ、木星圏へ飛行し、地球に帰還する方法で、深宇宙探査を実現したい考えだ。森助教は「イカロス」のプロジェクトリーダーを務めていた。



「木星トロヤ群」は木星と太陽の重力と、小惑星群の遠心力が釣り合うラグランジュ点に存在する小惑星群。トロヤ群の探査により、太陽系の形成過程の解明に資することができるという。トロヤ群の探査を巡っては、過去に森助教が「イカロス」の打上げに際し、「イカロス」がトロヤ群探査に向けた先行技術実証としての位置付けを明らかにしている他、JAXAや国立天文台などの研究者が、日本惑星科学会誌上でトロヤ群の探査を提案するなどしている。


今回、森助教が構想を明らかにしたコラムでは、実現までの課題として、、「イカロス」より10倍も大きな帆を宇宙で展開・制御する技術、「はやぶさ」よりも数倍燃費が良い世界最高性能のイオンエンジンのほか、木星圏という日本が経験したことのない深宇宙探査の技術を開発する必要を挙げている。仮にイカロスの帆(膜面)の大きさをそのまま10倍した場合、約2,000平方メートルとなり、オリンピック用プールを上回る広さの帆を宇宙空間で展開することになる。


今回のコラムは昨年10月にJAXA宇宙科学研究所の機関誌に掲載されたものを、今月10日、ウェブ上に再掲したもの。同コラムでは、木星トロヤ群に続くターゲットとして土星の衛星エンケラドスをターゲットとする考えも明らかにされている。


詳細はJAXAのウェブサイトを参照。
JAXA宇宙科学研究所ISISコラム宇宙・夢・人「第108回:木星のトロヤ群小惑星からサンプルリターン

2014年1月12日日曜日

JAXA、「ひので」衛星管制機能などをLinux化へ。プログラム移植作業の調達に着手。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)の衛星管制機能のLinux化移行作業の調達に着手した。JAXAの公告によれば、現在、他の基本ソフト(OS)で稼働している「ひので」衛星管制システムのコマンド卓をLinuxOS上で稼働できるシステムに移行する作業を調達することが明らかにされている。



「ひので」は日米英が共同で開発した太陽観測衛星。2006年に内之浦宇宙空間観測所からM-5ロケットで打ち上げられて以来、太陽活動や皆既日食の観測などで成果を上げている。「ひので」の衛星管制機能は、これまでオラクル社が提供する「Solaris」上で稼働してきたが、今回の調達により、オープンソースOSの「Linux」に移行する見通し。オープンソースOSであるLinuxは、一般的に使用や修正に当たっての自由度が高いとされている


JAXAは同日付で、磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」の衛星管制システムについても、Linux移行に向けた作業の調達に関する公告を掲載している。「ひので」と「GEOTAIL」は共に科学衛星で、JAXA宇宙科学研究所などを中心として運用されている。


詳細はJAXAの公告を参照。
JAXA契約・調達情報「参加者確認公募の公告」 

JAXA、一般から「JAXAモニター」を募集。JAXA事業をアンケート形式で評価。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、JAXA事業を評価する「JAXAモニター」の募集に着手した。一般から300人程度のモニターを募集した上で、アンケートなどを通じて意見を求める形だ。



「JAXAモニター」制度は、一般から募集したモニターに対し、事業や業務運営について意見を求める制度。モニターのメールアドレスに、JAXAのプレスリリースやメールマガジンを配信し、複数回のアンケートにより評価を求める仕組みだ。今回募集するのは、今年11月までのモニター、300人。モニター特典として、パソコンの壁紙が用意されている他、すべてのアンケートに回答したモニターには、JAXAグッズが進呈される予定。応募期限は今月27日まで。専門知識は問わないとのこと。


詳細はJAXAのウェブサイトを参照。
JAXA「JAXAモニター

2014年1月11日土曜日

上門造園、種子島宇宙センターにおける除草作業を受注。約200万円。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、種子島宇宙センターの除草作業に関する入札結果を発表した。JAXAが公表した入札結果によれば、190万円で上門造園が受注したことが明らかにされている。



種子島宇宙センターは、H2-AロケットH2-Bロケットなどが打上げられる日本最大の発射場。総面積は約970万平方メートルで東京ドーム200個分を上回る広さ。今回の調達は入札価格を評価する一般競争入札で行われた。開札は先月27日に実施されている。

種子島宇宙センター(遠景)
種子島宇宙センター(遠景)
(C)航空宇宙経済新聞

詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

2014年1月9日木曜日

三菱電機、国内外ブランドロゴを統一。国内の「スリーダイヤ」ブランドロゴ、約四半世紀ぶりの復活へ。

三菱電機は9日、国内外で使用するブランドロゴを統一すると発表した。これまで、海外と国内で別々に使用していたブランドロゴを、海外で使用されている「赤のスリーダイヤ」(三菱マーク)に統一する形。三菱電機が日本国内において、ブランドロゴとして「スリーダイヤ」を使用するのは、1985年以来、およそ四半世紀ぶりとなる。



これまで、三菱電機は国内向けブランドロゴを青色の「MITSUBISHI」表記とする一方、海外では「赤いスリーダイヤ」を添えた「MITSUBISHI ELECTRIC」をブランドロゴとして使用するなど、使い分けが行われていた。三菱電機は、今回、海外で使用してきたブランドロゴに統一することで、「国内外での三菱電機グループの一層の認知向上と、持続的成長に向けたグローバルでの事業競争力のさらなる強化」に取り組みたい考えだ。


詳細は三菱電機のプレスリリースなどを参照。
三菱電機プレスリリース「三菱電機ブランドロゴ統一のお知らせ
三菱電機企業情報「ブランドロゴの歴史

2014年1月8日水曜日

【小笠原西之島沖噴火活動】パスコ、新島の最新衛星画像を公開。新島と西之島がつながる。

パスコは7日、小笠原諸島西之島周辺における噴火活動に関する最新の衛星画像を公開した。昨年11月20日に西之島周辺で噴火活動が確認されたことをきっかけに、パスコは同22日より衛星画像によるモニタリングを行っている。これまでにパスコが公開した衛星画像の時系列比較により、新島が12月25日から1月5日にかけて西之島と繋がったことが分かる。



パスコがモニタリングと公開を行っているのは、独衛星TerraSAR-Xによる衛星画像。11日毎の同一軌道による撮影により、西之島周辺における新島が拡大する様子を時間の経過とともに追うことが可能だ。今回公開された今月5日時点での衛星画像では、ついに新島の面積が西之島を上回り、2つの島がつながった様子が明らかにされている。


西之島周辺の噴火活動を巡っては、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も航空機搭載合成開口レーダを用いて、観測飛行を行う計画を明らかにしている。JAXAによる観測飛行は、今月15日に行われる見通し。


詳細はパスコの発表を参照。
パスコ「2013年11月 西之島 噴火活動モニタリング

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クラブツーリズム、宇宙旅行専門会社を設立。ヴァージンギャラクティックの公式代理店。参加旅費、一人約2,500万円。

クラブツーリズムは6日、民間宇宙旅行を専門に取り扱う子会社「株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズ」を設立した。2005年からクラブツーリズムが始めたヴァージンギャラクティックの代理店業務を全面的に引き継ぐ形だ。ヴァージンギャラクティックは、英国ヴァージングループの宇宙旅行会社。2014年の初飛行を目指し、すでに予約を受け付けている。



クラブツーリズムはこれまで、宇宙旅行部を立ち上げるなどして宇宙旅行関連業務に取り組んできている。米国における法整備の進捗や、ヴァージンギャラクティックによる米連邦航空局(FAA)の認可を目指した動きなどを踏まえ、「現実的な商業運航開始が近づいている」として、今回の宇宙旅行部門の分社化に踏み切った形だ。


新会社が扱う宇宙旅行は2時間程度の宇宙飛行。米国より「ホワイトナイト2」輸送機で離陸後、空中で宇宙船「スペースシップ2」が分離され、宇宙空間へと上昇。弾道飛行により宇宙空間を体験した後、グライダー飛行により出発地に帰還するプランだ。


ヴァージンギャラクティックによる宇宙旅行には、すでに600人近くの予約があり、男性11人女性5人の計16人の日本人予約客も含まれるという。ヴァージンギャラクティック社は、就航開始後10年で延べ約3万人が利用するとしており、クラブツーリズムはこの約3万人のうち日本からの参加者が約900人に上るものと見込んでいる。クラブツーリズムはプレスリリースで、宇宙旅行について「成長を見込める新市場での事業展開」として位置付けていることを明らかにしている。


新会社が取り扱うヴァージンギャラクティックによる宇宙旅行プランの概要は以下の通り。

出発地:米国ニューメキシコ州「スペースポートアメリカ」宇宙港
行程:
       宇宙港から「ホワイトナイト2」輸送機により離陸
約45分後 「ホワイトナイト2」輸送機、「スペースシップ2」宇宙船を分離
約47分後 「スペースシップ2」、宇宙空間に到達。

        約4分間の無重力体験

約51分後 「スペースシップ2」大気圏再突入
約53分後 グラインダー飛行に移行
約98分後 宇宙港に着陸

※出発に当たっては、3日間の事前訓練と健康診断が必要。

参加料金:25万米ドル(約2,500万円)

詳細はクラブツーリズムのプレスリリースを参照。
クラブツーリズム「『民間宇宙旅行』を取り扱う専門の旅行会社を設立~いよいよ宇宙観光時代の幕開け!~

2014年1月7日火曜日

JAXA、使用済みフェアリングを活用した商品アイディアを募集。H-2B3号機のフェアリングを無償提供。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、宇宙ロケットのフェアリングの、回収後の活用方法の募集に着手した。国内の法人などに洋上回収されたフェアリングを活用した商品開発などの企画提案を求める構えだ。



フェアリングはロケットの先端部に取り付けられる人工衛星のカバーのこと。H2-AロケットH2-Bロケットでは、先端の白い部分がフェアリングに当たる。打上げ時の振動や音響、大気中を高速で飛行することにより生じる摩擦熱から人工衛星や宇宙機を保護する役割を持つ。ロケットが充分な高度に到達すると、フェアリングはロケットから分離される。JAXAでは、太平洋上などに落下したフェアリングについて、船舶との衝突事故などを防止する目的で洋上回収に努めているという。


今回、JAXAは洋上回収されたH-2B3号機のフェアリングを活用した商品開発企画を募集する。国内の企業などを対象に提案を求め、プレゼンテーションや選考を経てフェアリングの断片を無償で提供する計画。応募期限は今月末まで。
 
 
詳細はJAXAウェブサイトを参照。

藤倉航装、JAXAからポリエチレン気球の製作を受注。約5,000万円。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、ポリエチレン気球の製作に関する入札結果を発表した。JAXAが公表した入札結果によれば、4,760万円で藤倉航装が受注したことが明らかにされている。



JAXAでは、科学観測用大気球を「人工衛星や観測ロケットと並ぶ、科学観測と宇宙工学実験のための飛翔体」と位置づけ、北海道の大樹町で観測実験を実施してきた。昨年9月には、世界最薄のポリエチレン気球を放球している。


調達は入札価格を評価する一般競争入札で行われた。開札は先月26日に実施されている。


詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

イプシロンロケット、「2013年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日本経済新聞賞」を受賞。

日本経済新聞(日経新聞)は6日、「2013年日経優秀製品・サービス賞」の受賞製品を発表した。最優秀賞 日本経済新聞賞として、イプシロンロケットが選定されている。



日経新聞では毎年、特に優れた新製品・新サービスを選定し、「日経優秀製品・サービス賞」として表彰している。前身の日経・年間優秀製品賞から合わせて、今回で32回目を迎える。今回は日経産業新聞賞の最優秀賞に5点、優秀賞に9点を、さらに日経産業新聞の創刊40周年を記念した特別賞として6点を、小宮山宏三菱総合研究所理事長らの審査委員会が選定した。


イプシロンロケット(模型)
イプシロンロケット(模型)
(C)航空宇宙経済新聞

今回の受賞を受け、JAXAは「イプシロンロケットの更なる改良・低コスト化に努め、宇宙の利用と研究開発がさらに発展し、世界中のすべての人々にとって宇宙がより身近なものになることを目指し、日々まい進します。 」とのコメントを発表している。最優秀賞ではイプシロンロケットの他に、豪華寝台列車「ななつ星in九州」などが選定されている。表彰式は2月5日午前11時から都内のホテルで行われる予定。


詳細は日経新聞のウェブサイト、JAXAのプレスリリースを参照。
日経新聞「日経優秀製品・サービス賞2013
JAXAプレスリリース「イプシロンロケットが『2013年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日本経済新聞賞』を受賞

JAXA、「イプシロンロケット」「はやぶさ2」などの模型を調達。一般競争入札で。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、「イプシロンロケット」や小惑星探査機「はやぶさ2」などの人工衛星や宇宙ロケットの模型の調達に着手した。JAXAの公告によれば調達は一般競争入札で行われる見通しだ。



今回、JAXAが調達するのは「イプシロンロケット」、「はやぶさ2」、準天頂衛星初号機「みちびき」(QZSS)陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の模型の製作。今年度末までの納入を求めている。


筑波宇宙センターに展示されているイプシロンロケットの模型(1/20サイズ)
筑波宇宙センターに展示されているイプシロンロケットの模型(1/20サイズ)
(C)航空宇宙経済新聞

詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム
JAXA「契約・調達情報

2014年1月5日日曜日

マーズワン計画、日本人移住希望者たちの顔ぶれ。

オランダのNPO法人マーズワン財団では、現在火星への片道飛行による移住者の選考を進めている。同財団の募集に応じた移住希望者らのプロフィールやビデオメッセージは、インターネット上で公開されている。マーズワン計画に応募した日本人移住希望者たちの主な顔ぶれは以下の通り。


「火星にはサムライが必要。」元日本IBM社員の挑戦。
【名前】コウジ
【性別】男性
【年齢】28歳
【略歴】神戸大法学部卒業後、日本IBMにSEとして入社。現在は転職し、スポーツ服デザイン会社でウェブマーケティングに従事。
【興味】ピアノ、写真、映像など

沖縄の和食シェフ、火星第一号の寿司屋を目指す。
【名前】エツコ
【性別】女性
【年齢】49歳
【略歴】メキシコで和食シェフなどを経験。山伏に任命されている。
【興味】人類史と文明、オペラ、登山など

大学入学と同時に新聞社で勤務。その後、金鉱で採掘作業に従事。
【名前】コウタロウ
【性別】男性
【年齢】31歳
【略歴】大学入学とほぼ同時に新聞社で勤務。その後、西側諸国の金鉱での採掘を経験。現在は世界を旅する教員を目指し、外国語教育を学ぶ。
【興味】異文化を知ること、語学学習、教育など

飛行歴20年。ベテランヘリコプターパイロット。
【名前】セイジ
【性別】男性
【年齢】48歳
【職業】ヘリコプターパイロット
【興味】旅行(ヨーロッパ、中東、南アジア、北米、南米)

長崎在住の36歳。基礎体力の強さをアピールし、火星行を志願。
【名前】太田章
【性別】男性
【年齢】36歳
【職業】無職
【スキル】マイクロ波通信全般、電子線元素分析機器による鉱物資源の元素分析、マツケンサンバ2

社交性を活かし、最悪の状況においても出口を探す30歳。
【名前】ヤマザキ ダイスケ
【性別】男性
【年齢】30歳
【興味】食事、散歩、漫画、ゴルフなど

スターウォーズに魅せられて。
【名前】エイタ
【性別】男性
【年齢】27歳
【職業】会社員
【興味】海外旅行など。

31歳、大学教授。
【名前】ヒデキ
【性別】男性
【年齢】31歳
【職業】大学教授
【専攻】機械工学

サラリーマン、火星へ。
【名前】カズトシ
【性別】男性
【年齢】31歳
【職業】会社員
【興味】イラスト、読書、人型ロボットなど

東京在住のソフトウェアエンジニア。
【名前】コウヘイ
【性別】男性
【年齢】23歳
【職業】ソフトウェアエンジニア
【興味】IT、語学など

ニンジャの末裔。
【名前】マサユキ
【性別】男性
【年齢】38歳
【興味】テレビゲーム

志願理由:自分を知るため。
【名前】ススム
【性別】男性
【年齢】38歳
【興味】自分自身、他人、人類など

22歳のマジシャン。
【名前】ユウタ
【性別】男性
【年齢】22歳
【職業】マジシャン

以上はマーズワン財団が公開している出願者のプロフィールより、日本からの出願とされているものについて、仮訳。この他にも日本人移住希望者が存在する可能性や、ここで取り上げた移住希望者が日本国籍を保有していない可能性もある。


詳細はマーズワン財団のウェブサイトを参照。
マーズワン財団「THESE PEOPLE APPLIED TO GO TO MARS

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マーズワン財団、火星移住候補者1,058人を選抜。2024年以降、火星への片道飛行を行う計画。

マーズワン財団、火星移住候補者1,058人を選抜。2024年以降、火星への片道飛行を行う計画。

オランダのマーズワン財団は先月30日、火星居住候補者の選抜結果を発表した。20万人を超える居住希望者から1,058人を選抜した形だ。今回選別された候補者には、日本人の男女10人も含まれているとの報道もある。



マーズワン財団は火星への人類入植計画を進めているオランダのNPO法人。同財団が公表しているロードマップによれば、2024年に4人の第一陣移住者を火星に送り、16人が常駐可能な入植地を建設する計画を明らかにしている。その後は2年毎に新たな移住者を投入していく計画だ。


マーズワン財団の共同設立者、バス・ランスドルプ氏は過去、東京エレクトロンのウェブマガジン「テレスコープマガジン」の取材に対し、第一陣の移住から数十年まで地球に帰還できない見通しを明らかにした上で、「最初のチームが地球で暮らせるようになるのはほとんど不可能」として、事実上の片道飛行での移住であることを示唆している。


財団では、昨年4月から8月にかけて移住希望の出願を募集していた。140か国以上から202,586人分の出願があった。日本からは少なくとも13人が出願している。今回はこの約20万人から1,058人の移住候補者が選抜したもの。今後、2年間かけて候補者の感情面や身体機能を段階的に審査していく予定だ。読売新聞は1月1日付で、今回選抜された候補者に男女5人ずつ計10人の日本人が含まれていることを報じている。


詳細はマーズワン財団のプレスリリースなどを参照。
マーズワン財団プレスリリース「Mars One announces Round 2 Astronaut Selection Results
マーズワン財団出願要綱「What are the qualifications to apply?
テレスコープマガジン「2023年、人類火星移住計画


※本記事では「テレスコープマガジン」及び「読売新聞」の内容について言及しておりますが、これら2サイトのサイトポリシー、リンクポリシーを踏まえ、リンクは差し控えさせていただきます。今後、これらのサイトから承諾が得られた場合に限り、参照リンクを整備いたします。
※※2014年1月29日、「テレスコープマガジン」様からリンクの開設について、承認をいただきましたので、バス・ランスドルプ氏へのインタビュー記事についてリンクを設定いたしました。

2014年1月1日水曜日

関空、航空技術をテーマに特別展を開催。今月18日から関空展望ホールSky Viewで。

新関西国際空港は先月27日、関空展望ホールSky Viewで「JAXA航空特別展 In Sky View」と題した特別展を開催することを明らかにした。特別展では航空機開発に関する展示の他、来月22日には宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空本部のプロジェクトマネージャらを招いたJAXAタウンミーティングの開催も予定している。



特別展は、今月18日から3月9日まで開催される。航空機開発に関する巨大年表の他、JAXA航空本部の研究開発を紹介するコーナーも開設される予定。22日にはJAXAタウンミーティングが開催され、JAXA航空本部からDREAMSプロジェクトのプロジェクトマネージャらを招いて、意見交換会が行われる。JAXAタウンミーティングの参加は事前申込制で、定員の100名に達し次第、受付を締め切る。参加料は無料。


詳細は関西国際空港のプレスリリースなどを参照。
関西国際空港プレスリリース「JAXA航空特別展 In Sky View~新たな空へ 夢をかたちに~
JAXA「”~新たな空へ 夢をかたちに~”『第105回JAXAタウンミーティング』in KIXの開催について

放医研、ウェットタオルを用いて国際宇宙ステーションにおける被曝線量の大幅な低減に成功。ロシア、チェコの研究機関と共同で。

放射線医学総合研究所(放医研)は先月27日、国際宇宙ステーション(ISS)において被曝線量の大幅な低減法の実証に成功したと発表した。放医研のプレスリリースによれば、ISSに常備されているウェットタオルを用い、被曝線量を37%低減させることに成功したことが明らかにされている。



放医研はロシア科学アカデミー生物医学問題研究所、チェコ科学アカデミー原子核研究所と共同で、ISSにおける被曝線量の低減に関する実証に取り組んできた。ロシア人宇宙飛行士の協力の下、ウェットタオルを用いた遮蔽体を構築し、被曝線量を37%低減させることに成功した。ウェットタオルは入浴設備のないISSで、宇宙飛行士の体表を拭くために常備されているもの。放医研は今回の研究成果について、「将来的に月面や火星等の長期間にわたるミッションを行う際の宇宙飛行士の安全性向上の取組に寄与する」として期待を明らかにしている。今後、線量低減効果に関する実験を宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携して行う計画だ。


国際宇宙ステーション(ISS)
国際宇宙ステーション(ISS)
(C)NASA


詳細は放医研のプレスリリースを参照。
放医研プレスリリース「宇宙滞在中の宇宙放射線被ばく線量の大幅な低減放を初めて実証