NTTデータとリモート・センシング技術センター(RESTEC)は先月24日、両者が提供するデジタル3D地図が、Asia Geospatial Excellence Award(アジア地理空間優秀賞)を受賞したと発表した。アジア太平洋地域における地理空間情報の応用実績、政策利用や優れたイノベーションを表彰する優秀賞として、NTTデータとRESTECが宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携して提供している国産3D地図が評価された形だ。
NTTデータが公表している3D地図画像 (C)株式会社NTTデータ 出典:株式会社NTTデータのウェブサイト「INFORIUM」より |
NTTデータとRESTECは、JAXAの陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)が撮影した約300万枚に上る衛星画像をもとに、3D地図を平成26年2月から提供している。5m解像度の標高モデルで世界中の陸地の起伏を表現したのは世界初の取り組みだという。平成27年からは、米国のDigitalGlobeの衛星画像を利用して最高0.5m解像度を実現し、建築物レベルでの起伏表現を反映した高精細3D地図の提供を開始した。
3D地図は高精度、高品質が特徴で、これまでアジアなど60か国以上でインフラ整備や災害対策などに活用されているという。従来NASAなどが提供してきた30m~90m解像度から、5m級へと3Dマップの解像度を大幅に向上させている。「JAXA、RESTEC、MTTデータ。この3つの機関の相乗効果」(NTTデータ社員)によるところが大きいという。平成28年には、「防災・電力・通信・資源・都市計画サービス等の効率化と高度化を実現」したことや「新たな市場拡大に成功」したことが評価され、第2回宇宙開発利用大賞内閣総理大臣賞を受賞したほか、翌年には2016年日経優秀製品・サービス賞「優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞している。
今回、「アジア太平洋地域の災害対策やインフラ整備など数多くのプロジェクトを通じて、同地域の経済・社会へ大きく貢献したこと」が評価され、受賞の運びとなった模様。授賞式は23日、マレーシアで行われた。NTTデータとRESTECは、「地理空間情報の利用拡大、市場創出に寄与していきたい」としている。
詳細はNTTデータなどの発表を参照。
NTTデータ「おしらせ」
0 件のコメント:
コメントを投稿