キヤノン電子は先月28日、同社が開発した超小型衛星「CE-SAT-1」の撮像データを公表した。今年6月23日にインドのPSLVロケットで打ち上げられ、高度505Kmの軌道投入に成功していた。今回、キヤノン電子は、CE-SAT-1撮像データの公表に併せ、衛星機体や衛星画像データの販売などに取り組んでいくことを明らかにしている。
CE-SAT-1の観測画像 (C)キヤノン電子株式会社 出典:キヤノン電子株式会社「第79期中間報告書」より |
公表は、キヤノン電子の「第79期中間報告書」の一環として行われた。キヤノン電子は宇宙関連分野を「新規事業」として取り組んでおり、現在行っているCE-SAT-1の実証実験を「本格的な事業化に向けたスタート」(同社酒巻代表取締役社長)としている。今後、2年間にわたりCE-SAT-1による地上撮影などの実証テストに取り組み、衛星本体や衛星画像、衛星主要部品の販売などを進めていく予定。
今後、軌道上のCE-SAT-1とキヤノン電子赤城事業所との間で朝夜の1回ずつ、通信を行うという。キヤノン電子は今回のCE-SAT-1の打ち上げ・撮像成功などを受けて、「引き続き、キヤノン電子の宇宙事業への取り組みにご期待下さい」としている。
詳細はキヤノン電子の「中間報告書」を参照。
キヤノン電子「第79期中間報告書」
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