宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)の衛星管制機能のLinux化移行作業の調達に着手した。JAXAの公告によれば、現在、他の基本ソフト(OS)で稼働している「ひので」衛星管制システムのコマンド卓をLinuxOS上で稼働できるシステムに移行する作業を調達することが明らかにされている。
「ひので」は日米英が共同で開発した太陽観測衛星。2006年に内之浦宇宙空間観測所からM-5ロケットで打ち上げられて以来、太陽活動や皆既日食の観測などで成果を上げている。「ひので」の衛星管制機能は、これまでオラクル社が提供する「Solaris」上で稼働してきたが、今回の調達により、オープンソースOSの「Linux」に移行する見通し。オープンソースOSであるLinuxは、一般的に使用や修正に当たっての自由度が高いとされている。
JAXAは同日付で、磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」の衛星管制システムについても、Linux移行に向けた作業の調達に関する公告を掲載している。「ひので」と「GEOTAIL」は共に科学衛星で、JAXA宇宙科学研究所などを中心として運用されている。
詳細はJAXAの公告を参照。
JAXA公告「『日の出』衛星管制機能のLinux化移行作業」
JAXA契約・調達情報「参加者確認公募の公告」
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