2013年12月30日月曜日

JAXA、寄付金の使途を公表。「はやぶさ2」追跡管制設備の機能向上(約800万円)、有人宇宙船の研究開発(約90万円)など。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、「募集特定寄付金」の使途を公表した。昨年7月から今年3月末までに受け付けられた寄付金の使途を公表したもの。小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトや有人宇宙船の研究開発、宇宙太陽光発電システム(SSPS)の地上実験設備の開発などに使用された実績が明らかにされている。



JAXAは平成24年度より広く一般から寄付金を募る制度を新設している。JAXAがあらかじめ設定した寄付金対象の事業別に、賛同者がインターネットを介して寄付を行う仕組み。これまで、「はやぶさ2」や有人宇宙船の研究開発などをテーマに寄付金が募集されている。


今回公開された、「募集特定寄付金」の使途概要は以下の通り。研究開発事業の他、宇宙教育向けの教材開発にも寄付金が使用されている。

募集特定寄附金の使途(平成24年7月から平成25年3月受付分)
はやぶさ2    8,201,263円 追跡管制設備の機能向上として使用。
 有人宇宙船     876,320円 有人宇宙船に搭載する生命維持装置の研究開発、
                       緊急脱出システム運用時の人体挙動解析などに使用。
「きぼう」の利用   879,700円 軌道上飼育実験装置の研究開発費用の一部として使用。
宇宙科学研究  3,657,320円 観測ロケットの開発費用の一部として使用。
旅客機開発      170,320円 航空機の騒音源を計測する装置の一部に使用。
航空技術研究    188,320円 極超音速機の磁力支持模型の製作に使用。
未来技術研究    420,320円 SSPS地上実験用レーザー伝送システムの開発に使用。
衛星利用       283,320円 衛星を活用した研究費用の一部として使用。
イプシロンロケット  883,320円 射点音響環境計測費用の一部として使用。
宇宙教育       390,320円 宇宙教育活動で使用するテキスト教材の制作に使用。


詳細は、JAXAの発表を参照。
JAXA「JAXA事業にお寄せ頂いた募集特定寄附金の使途について

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