2013年12月17日火曜日

「いぶき」、後期利用段階へ。宇宙技術開発が衛星管制運用業務を受注。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の後期利用段階における衛星管制業務に関する選定結果を発表した。JAXAが発表した契約相手方選定結果に関する公示では、宇宙技術開発が受注に成功したことが明らかにされている。選定は、業者から技術提案を募る方式で行われた。



GOSATは二酸化炭素などの温室効果ガスの観測を目的としてJAXAなどが開発した衛星。二酸化炭素分布を全地球規模で観測することが可能で、京都議定書において各国が合意した目標値の達成度合の判断などに「共通の物差し」を提供する役割を持つ。


後期利用段階とは、一般的に定常運用段階までの衛星ミッション寿命を達成した後の段階のことを指す。ミッション寿命を達成した後、太陽電池パドル発生電力、バッテリ残容量、残量推薬を評価する定常運用終了審査を経て、継続運用可能と判断された場合、後期利用段階へ移行する形だ。GOSATについては、2014年までに定常運用段階を完了し、後期利用段階へ移行する見通しが明らかにされている。


宇宙技術開発は人工衛星の運用、軌道解析や人工衛星・搭載機器の評価システム構築を事業とする企業。これまでも、技術試験衛星Ⅶ型「きく7号 おりひめ・ひこぼし」(ETS-Ⅶ)静止気象衛星5号「ひまわり5号」(GMS-5)陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)小惑星探査機(MUSES-C)などの運用に携わっている。


詳細はJAXAによる公示などを参照。
JAXA公示「温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)後期利用段階の衛星管制運用業務
JAXA契約・調達情報「技術提案方式の公告・選定結果の公告
JAXA第一衛星利用ミッション本部「いぶき(GOSAT)

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