宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、無人航空機の運航管理システムの研究開発に向けて、有識者や企業、関係府省らで構成される委員会を立ち上げる。JAXAが研究開発を進める運航管理コンセプトやシステム設計について、有識者等の委員会を介して検討・合意形成を図りたい考えだ。
JAXAが行う運航管理システムの研究開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」の一環として実施される。NEDOが公募した研究開発業務のうち、JAXAが運行管理システムの上流段階の設計を担当している。
JAXAは、今後10年程度における無人航空機の用途・利用形態や法規制の動向を想定しながら、空域や電波の安全・効率的な利用方法やセキュリティ・プライバシー保護を含む機体や運航者の登録・認証方法等の運航管理コンセプトについて検討を具体化していく構え。検討された運航管理コンセプトからシステムの設計も行うとしている。これら運航管理コンセプト・システム設計の過程で、有識者や企業、関係府省等と連携・協力しつつ、合意形成を図るため、「推進委員会」を設立する。推進委員会は四半期に1度程度の開催頻度で、今年度は10月、12月と来年3月に開催される予定だ。
JAXAは、今回開発を目指す無人航空機の運航管理システムについて、新しい交通管理/管制の概念であるとし、対象空域における全ての機体、気象や地上構造物などの情報を収集・活用することで実現したいとしている。今後、設計に向け政府の検討や法規制等の調査を行う予定だ。
今回JAXAは推進委員会における事務局作業等の支援業務の調達に着手した。支援業務の調達は一般競争入札で行われる。来月12日の入札説明会を経て、26日正午の書類提出、10月6日の入札・開札を予定している。
詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム」
JAXA「契約・調達情報」
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