2013年12月21日土曜日

JAXA、共同研究公募「オープンラボ」の選定結果を発表。「はやぶさ」技術の電力分野への応用など3件。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「オープンラボ」に関する選定結果を発表した。オープンラボはJAXA産業連携センターが中心となり、国内の企業・大学等による宇宙航空分野への参入と、宇宙航空産業の裾野拡大を推進するための施策として行っている共同研究公募。今回は、平成25年第2回公募分として3件の研究テーマが選定された形だ。



オープンラボは、国内の企業や大学などから研究提案を募り、複数次の審査を経て、JAXAとの共同研究を選定する制度。JAXAの技術を応用した新ビジネスの立ち上げや、ベンチャー企業の起用、新たな技術をJAXAのプロジェクトに取り込むことなどをねらいとしている。これまでの成果として、国際宇宙ステーション(ISS)でのCM撮影などの新ビジネスが立ち上げられている。


今回の平成25年度第2回オープンラボの選定結果では、小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)でJAXAが利用した電源制御技術を応用した「需給状況に応じた電力制御システムの事業化」、ワイヤレスハーネス(無線配線技術)の衛星などへの転用を目指した「ワイヤレスハーネス技術の宇 宙機適用に関する研究開発」、JAXAの持つ耐放射線技術を活用する「高分解能で耐放射線性のあるレゾルバ/デジタル(RD)コンバータ」の開発の3テーマが選定されたことが明らかにされている。10件の応募に対し、外部有識者を交えた審査の結果、民間企業3社の提案が採択された形。


平成25度 第2回「JAXAオープンラボ公募」選定結果

ワイヤレスハーネス技術の宇 宙機適用に関する研究開発  (国際電気通信基礎技術研究所)
高分解能で耐放射線性のあるレゾルバ/デジタル(RD)コンバータ (多摩川精機)
需給状況に応じた電力制御システムの事業化 (エネゲート)


小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)(模型)
小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)(模型)
(C)航空宇宙経済新聞


詳細はJAXAの発表を参照。
JAXA産業連携センター「平成25度 第2回「JAXAオープンラボ公募」の選定結果について

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