2013年9月1日日曜日

JAXA、国際宇宙ステーションからフィリピンの洪水被災状況を観測。家庭用ハイビジョンカメラによる撮影。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は先月29日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」(JEM)に設置した民生用ハイビジョンカメラを利用して、フィリピンの洪水被災状況を観測したことを発表した。台風12号による豪雨被害に伴うフィリピンのマニラ観測所からの緊急要請を受けての観測。



JAXAでは、将来の人工衛星などに家庭用カメラを搭載する可能性を検証するため、JEMに家庭用ハイビジョンビデオカメラを設置している。宇宙空間で、家庭用ハイビジョンカメラが動作可能なことを実証することで、従来の宇宙用カメラの一部について、民生品転用の道を開きたい考えだ。JEMに設置されているのはソニー製のハイビジョンカメラ。映像制作に利用されている他、家電としても販売されているもの。


今回の観測は、国際防災プロジェクト「センチネルアジア」の一環として、JAXA側がフィリピン側の要請に応えたもの。先月19日にマニラ観測所からセンチネルアジアへ依頼があり、4日後の23日にISSがマニラ上空を通過する機会を利用して、映像撮影が行われた。


詳細はJAXAの発表を参照。
JAXA発表「高精細ハイビジョンカメラによるフィリピンの洪水災害の観測(ISSからの災害対応支援協力の実施)

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