宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、宇宙ロケットのフェアリングの、回収後の活用方法の募集に着手した。国内の法人などに洋上回収されたフェアリングを活用した商品開発などの企画提案を求める構えだ。
フェアリングはロケットの先端部に取り付けられる人工衛星のカバーのこと。H2-AロケットやH2-Bロケットでは、先端の白い部分がフェアリングに当たる。打上げ時の振動や音響、大気中を高速で飛行することにより生じる摩擦熱から人工衛星や宇宙機を保護する役割を持つ。ロケットが充分な高度に到達すると、フェアリングはロケットから分離される。JAXAでは、太平洋上などに落下したフェアリングについて、船舶との衝突事故などを防止する目的で洋上回収に努めているという。
今回、JAXAは洋上回収されたH-2B3号機のフェアリングを活用した商品開発企画を募集する。国内の企業などを対象に提案を求め、プレゼンテーションや選考を経てフェアリングの断片を無償で提供する計画。応募期限は今月末まで。
詳細はJAXAウェブサイトを参照。
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