宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、再使用ロケット実験機高圧ガス供給設備の新規整備に関する入札結果を公表した。JAXAが公開した入札結果によれば、2,989万円で岩谷産業が受注したことが明らかにされている。
再使用ロケットは、すでに米国スペースX社が実用化している。日本では、JAXA宇宙科学研究所が能代ロケット実験場で着陸実験を実施してきた経緯がある。(平成15年の再使用ロケット実験機第3次離着陸実験の映像:JAXAウェブサイト)今年6月に宇宙政策委員会が取りまとめた、宇宙基本計画工程表改訂に向けた「中間とりまとめ」では、「平成 29 年度より第1段再使用化の検討に資する小型実験機の準備を行う。平成 30 年度には飛行試験を実施し、新型基幹ロケット(H3 ロケット)等の次の宇宙輸送技術構築に向けた課題等の整理を行う。」とする方向性が示されている。
入札にあたりJAXAが公開した調達仕様書によれば、、能代ロケット実験場において再使用ロケット実験機を用いた実験を行うとして、液体水素、液体酸素、液体窒素等の貯槽(タンク)、真空断熱配管等の整備を実施するとしている。今後、10月末までに、新たな燃料供給設備が整備される見通しだ。
詳細はJAXAの入札情報公開システムを参照。
JAXA「入札情報公開システム」
JAXA「契約・調達情報」
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